第八巻 : 秋されば春日の山の黄葉見る

2010年01月03日(日)更新


原文: 秋去者 春日山之 黄葉見流 寧樂乃京師乃 荒良久惜毛

作者: 大原今城(おほはらのいまき)

よみ: 秋されば、春日の山の、黄葉(もみち)見る、奈良の都の、荒(あ)るらく惜(を)しも

意味: 秋が来ると、春日の山の黄葉(もみち)を見ることができる奈良の都が、荒れてゆくのが口惜しいことです。

聖武天皇(しょうむてんのう)が平城京から久邇京(くにのきょう)に都を移したときに詠まれた歌でしょうね。ただ、大原今城(おほはらのいまき)は、久邇京(くにのきょう)に行かずに、奈良の都にとどまっていてこの歌を詠んだようですね。

撮影(1998) by きょう

第八巻