第八巻 : 高円の野辺の容花面影に

2007年04月08日(日)更新


原文: 高圓之 野邊乃容花 面影尓 所見乍妹者 忘不勝裳

作者: 大伴家持(おおとものやかもち)

よみ: 高円(たかまと)の野辺の容花(かほばな)、面影に、見えつつ妹は、忘れかねつも

意味: 高円(たかまと)の野辺の容花(かほばな)のような、あなたの面影が忘れられないのです。

大伴家持(おおとものやかもち)が、大伴坂上大嬢(おおとものさかのうえのおおおとめ)に贈った歌です。

容花(かほばな)」の「かほ」から、「面影」という言葉を引き出しています。容花(かほばな)は、かきつばた、むくげ、などの説がありますが、昼顔説が有力とのことです。

撮影(1997) by きょう

第八巻