第五巻 : 世の中は恋繁しゑやかくしあらば
2001年1月1日(月)更新 |
原文: 余能奈可波 古飛斯宜志恵夜 加久之阿良婆 烏梅能波奈尓母 奈良麻之勿能怨 作者: 豊後守大伴大夫(ぶんごのかみおおとものたいふ) よみ: 世の中は、恋繁(しげ)しゑや、かくしあらば、梅の花にも、ならましものを |
意味: 世の中では恋の悩みが絶えませんね。こんなに苦しむのだったら、梅の花にでもなれればいいのに。 天平2年1月13日、大伴旅人(おおとものたびと)の邸宅で催された宴会のときに詠まれた歌の一つです。 |