原文

可須美多都 那我岐波流卑乎 可謝勢例杼 伊野那都可子岐 烏梅能波那可毛

作者

小野氏淡理(おののうじのたもり)

よみ

霞(かすみ)立つ、長き春日(はるひ)を、かざせれど、いやなつかしき、梅の花かも

梅 撮影(2013.03) by きょう

意味

霞(かすみ)の立つ、長い春の日に、髪飾りにしていますが、ますます心引かれる梅の花です。

補足

天平2年正月13日に太宰府の帥(そち)大伴旅人(おおとものたびと)の邸宅で行われた宴会で、参加者が詠んだ梅の歌32首のひとつです。

更新日: 2013年03月17日(日)