原文

烏梅能波奈 伊米尓加多良久 美也備多流 波奈等阿例母布 左氣尓于可倍許曽 [一云 伊多豆良尓 阿例乎知良須奈 左氣尓<宇>可倍許曽]

作者

大伴旅人(おおとものたびと)

よみ

梅の花、夢(いめ)に語らく、みやびたる、花と我れ思ふ、酒に浮かべこそ [一云 いたづらに、我れを散らすな、酒に浮べこそ]

梅の花びら 撮影 by きょう

意味

梅の花が夢に出てきて語ることには、「みやびな花だと(私自身は)思っています。ですから、酒に浮かべてくださいな。」と。

補足

「後(のち)に、梅の歌に追和する四首」のひとつです。

更新日: 2012年12月16日(日)