第四巻 : 白鳥の飛羽山松の待ちつつぞ

2000年6月25日(日)更新


原文: 白鳥能 飛羽山松之 待乍曽 吾戀度 此月比乎

作者: 笠女郎(かさのいらつめ)

よみ: 白鳥の、飛羽山(とばやま)松の、待ちつつぞ、我が恋ひわたる、この月ごろを

意味: 白鳥(しらとり)が飛ぶ飛羽山(とばやま)の松というように、あなたを恋しく想いながら待ち続けています、この月々を。

笠女郎(かさのいらつめ)が大伴家持(おおとものやかもち)に贈った24首の一つです。この歌では、白鳥は「飛ぶ」を導く枕詞となっています。また、「松」は「待つ」に掛けています。


第四巻