「さす竹の」は「大宮人(おほみやひと)」などを導く枕詞です。「さす」は伸びて行く意味です。竹が、勢いよく成長する様子をいい、都や人などが栄えるように祈る言葉として使われています。以下のような言葉を導きます。
- 大宮人(おほみやひと)、皇子(みこ)の宮人、舎人(とねり)男
- 「世(よ)」:竹の節(ふし)の意味から
0167: 天地の初めの時ひさかたの天の河原に.......(長歌)
0955: さす竹の大宮人の家と住む佐保の山をば思ふやも君
1047: やすみしし我が大君の高敷かす.......(長歌)
1050: 現つ神我が大君の天の下八島の内に.......(長歌)
2773: さす竹の世隠りてあれ我が背子が我がりし来ずは我れ恋めやも
3758: さす竹の大宮人は今もかも人なぶりのみ好みたるらむ
3791: みどり子の若子髪にはたらちし母に抱かえ.......(長歌)