万葉集: 出雲(いずも)

2009年08月02日(日)更新


出雲(いずも)は現在の島根県東部にあたり、国造りの神話の場所として知られています。

奈良時代のその中心地だった出雲国府(いずもこくふ)は意宇郡(おうのこおり)にあり、現在の松江市大草町とされ、国府跡(国庁跡)として公開されています。

万葉集の歌人、門部王(かどべのおおきみ)も720~730年頃(時期は不明)に出雲の国守(こくしゅ:今の県知事)を勤めたといわれています。

出雲国府跡 撮影(2007.05.02) by きょう


0371: 意宇の海の河原の千鳥汝が鳴けば我が佐保川の思ほゆらくに

0536: 意宇の海の潮干の潟の片思に思ひや行かむ道の長手を

4465: 久方の天の門開き高千穂の.......(長歌)

4466: 磯城島の大和の国に明らけき名に負ふ伴の男心つとめよ

4467: 剣太刀いよよ磨ぐべし古ゆさやけく負ひて来にしその名ぞ

4472: 大君の命畏み於保の浦をそがひに見つつ都へ上る

4473: うちひさす都の人に告げまくは見し日のごとくありと告げこそ

4474: 群鳥の朝立ち去にし君が上はさやかに聞きつ思ひしごとく


正確な定義ではないかもしれませんが、国司(くにのつかさ/こくし:今の県職員)が政務を行った施設を国庁(こくちょう)といい、まわりの役所群や都市を国府(こくふ)といっているようです。

出雲国府跡 撮影(2007.05.02) by きょう


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