万葉集: 佐保山(さほやま)

2010年04月18日(日)更新


佐保山(さほやま)は、現在の奈良県奈良市の法蓮町(ほうれんちょう)の北、JR関西本線の東側にある丘陵地群とされています。

万葉集には9首に詠まれています。

佐保山 撮影(2010.01.24) by きょう

0460: 栲づのの新羅の国ゆ人言をよしと聞かして問ひ放くる.......(長歌)

0473: 佐保山にたなびく霞見るごとに妹を思ひ出泣かぬ日はなし

0474: 昔こそ外にも見しか我妹子が奥つ城と思へばはしき佐保山

0955: さす竹の大宮人の家と住む佐保の山をば思ふやも君

1333: 佐保山をおほに見しかど今見れば山なつかしも風吹くなゆめ

1477: 卯の花もいまだ咲かねば霍公鳥佐保の山辺に来鳴き響もす

1828: 答へぬにな呼び響めそ呼子鳥佐保の山辺を上り下りに

3036: 思ひ出づる時はすべなみ佐保山に立つ雨霧の消ぬべく思ほゆ

3957: 天離る鄙治めにと大君の任けのまにまに出でて来し.......(長歌)


万葉の故地【奈良】