原文 Original Text

佐宵中等 夜者深去良斯 鴈音 所聞空 月渡見

作者 Author

柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)歌集より

よみ Reading

さ夜中(よなか)と 夜(よ)は更(ふ)けぬらし 雁(かり)が音(ね)の 聞こゆる空(そら)月(つき)渡る見ゆ

- Sayonaka to Yo ha fukenurashi Karigane no Kikoyuru sora yu Tsuki wataru miyu.

意味 Meaning

雁 by 写真AC

すっかり夜が更けたようです。雁(かり)の声が聞こえる空(そら)月(つき)が渡っていきます。

- rough meaning: It seems that the evening have deepened into night. The moon is crossing the night sky where the voice of geese can be heard.

補足 Note

・この歌の題詞には、「弓削皇子(ゆげのみこ:天武天皇の皇子)に獻(たてまつ)る歌三首」とあります。

更新日: 2022年12月11日(日)