第九巻 : 埼玉の小埼の沼に鴨ぞ羽霧る
2009年12月20日(日)更新 |
原文: 前玉之 小埼乃沼尓 鴨曽翼霧 己尾尓 零置流霜乎 掃等尓有斯 作者: 高橋虫麻呂(たかはしのむしまろ)歌集より よみ: 埼玉(さきたま)の、小埼(をさき)の沼に、鴨(かも)ぞ、羽(はね)霧(き)る、おのが尾に、降り置ける霜を、掃(はら)ふとにあらし |
意味: 埼玉(さきたま)の小埼(をさき)の沼の鴨(かも)が、羽ばたいて水を飛ばしています。ああ、あれは、羽に降り積もった霜を払い落としているのですね。 「小埼(をさき)の沼」は、今の埼玉県行田市埼玉(さきたま)のさきたま古墳群から東に2.5kmほど行ったところとされています。写真は、さきたま古墳群の一角にある池です。 |