原文

神南備 神依板尓 為杉乃 念母不過 戀之茂尓

作者

柿本人麻呂歌集より

よみ

神なびの、神寄せ板に、する杉(すぎ)の、思ひも過ぎず、恋(こひ)の繁(しげ)きに

意味

杉 撮影 by きょう

神南備(かんなび)の、神寄せ板にする杉(すぎ)のように、過ぎてはいかない私の心。(神々しいあなたさまへの)恋する気持ちが激しくて。

・弓削皇子(ゆげのみこ)に献じられた歌です。「神寄せ板」は、神が降りてくるための板のことです。

・「神南備(かんなび)」は、三輪山(みわやま)、もしくは飛鳥(あすか)の神奈備(かんなび)と考えられています。

補足

更新日: 2019年09月30日(月)