明日香(あすか) Asuka

明日香 撮影(2014) by きょう

明日香(あすか)は、奈良県高市郡明日香村とその周辺をいいます。一般には橘から雷丘(いかづちのおか)にかけての明日香川周辺をイメージすることが多いですね。もっと広く稲淵山(いなぶちやま)や橿原(かしはら)を含めてイメージすることもあります。

この地は、6世紀末から8世紀初頭までのおよそ100年間も日本古代の政治や文化の中心地でした。(一時期、都が難波、大津に置かれた時期もありました。)

- Asuka refers to Asuka Village, Takaichi District, Nara Prefecture and its surroundings. This area was the political and cultural center of ancient Japan for about 100 years from the end of the 6th century to the beginning of the 8th century. (There was a time when the capital was located in Naniwa and Otsu.)

明日香(あすか)を詠んだ歌

明日香(あすか)を詠んだ歌はさほど多くはありませんが、明日香を流れる明日香川を詠んだ歌がとても多いです。

0051: 采女の袖吹きかへす明日香風都を遠みいたづらに吹く

0078: 飛ぶ鳥の明日香の里を置きて去なば君があたりは見えずかもあらむ

0162: 明日香の清御原の宮に天の下知らしめしし.......(長歌)

0199: かけまくもゆゆしきかも言はまくもあやに畏き.......(長歌)

0268: 我が背子が古家の里の明日香には千鳥鳴くなり妻待ちかねて

0324: みもろの神なび山に五百枝さししじに生ひたる.......(長歌)

0992: 故郷の飛鳥はあれどあをによし奈良の明日香を見らくしよしも

3791: みどり子の若子髪にはたらちし母に抱かえ.......(長歌)

3886: おしてるや難波の小江に廬作り隠りて居る.......(長歌)

更新日: 2020年11月22日(日)