原文 Original Text
婇女乃 袖吹反 明日香風 京都乎遠見 無用尓布久
作者 Author
よみ Reading
采女(うねめ)の 袖(そで)吹きかへす 明日香(あすか)風 都を遠み いたづらに吹く
- Uneme no Sode fukikahesu Asuka-kaze Miyako wo tohmi Itazura ni fuku.
意味 Meaning
釆女(うねめ)の袖(そで)を揺らしていた明日香の風(かぜ)も、都を遠くにし(藤原宮に移ってしまったため)、空しく吹いている。
・明日香宮(あすかのみや)から藤原宮(ふじわらのみや)に遷った後に志貴皇子(しきのみこ)が詠んだ歌です。
- rough meaning: The Asuka wind that swayed Uneme's sleeves is now blowing in vain because the capital has moved from Asuka Palace to Fujiwara Palace.
補足 Notes
・この歌の題詞には、「明日香宮(あすかのみや)従(よ)り藤原宮(ふじわらのみや)に遷(うつり)居(を)りし後に志貴皇子(しきのみこ)の作らす歌」とあります。