原文

去来兒等 香椎乃滷尓 白妙之 袖左倍所沾而 朝菜採手六

作者

大伴旅人(おおとものたびと)

よみ

いざ子ども、香椎(かしい)の潟(かた)に、白栲(しろたへ)の、袖(そで)さへ濡(ぬ)れて、朝菜(あさな)摘みてむ

香椎浦 撮影 by 池田様

意味

さ、みなさん。香椎(かしい)の潟(かた)で、白妙の袖(そで)まで濡らせて朝菜(あさな)を摘みましょう。

ここでの「朝菜(あさな)」は海藻のことですね。

補足

写真(池田様提供)の鳥居は、香椎廟(かしいびょう)の末社「御島(みしま)神社」です。この場所で神功皇后(じんぐうこうごう)が御髪をすすがれたという伝説があります。

更新日: 2015年05月10日(日)