第六巻 : 岩綱のまた変若ちかへりあをによし

2010年01月03日(日)更新


原文: 石綱乃 又變若反 青丹吉 奈良乃都乎 又将見鴨

作者: 不明

よみ: 岩綱(いはつな)の、また変若(をち)ちかへり、あをによし、奈良(なら)の都(みやこ)を、またも見(み)むかも

意味: 岩綱(いはつな)のように、まち若返って、奈良(なら)の都(みやこ)が栄えるのををまた見ることができるでしょうか。

岩綱(いはつな)は蔦(つた)のことです。

定家葛(ていかかずら) 撮影(2006.05) by きょう

奈良から恭仁京(くにのみやこ)に遷都(せんと)され、奈良の都が荒廃(こうはい)していくのを悲しんで詠んだ歌、三首のひとつです。


第六巻