山高三 零来雪乎 梅花 落鴨来跡 念鶴鴨 [一云 梅花 開香裳落跡]
不明
山(やま)高(たか)み、降り来る雪(ゆき)を、梅の花、散りかも来ると、思ひつるかも [一に云(い)う 梅の花咲きかも散ると]
山が高く、降ってくる雪(ゆき)を、梅の花が散ってくるのかと思いましたよ。(一つには、「梅の花が咲き散っているのかと」ともあります。)
この歌は、直後の歌(雪をおきて梅をな恋ひそあしひきの山片付きて家居せる君)と問答歌(もんどうか)になっています。