除雪而 梅莫戀 足曳之 山片就而 家居為流君
不明
雪(ゆき)をおきて、梅(うめ)をな恋(こ)ひそ、あしひきの、山(やま)片付(かたづ)きて、家居(ゐ)せる君
雪(ゆき)のことをさしおいて、梅(うめ)を恋しがってはいけませんよ。山のそばにお住いのあなた。
この歌は、直前の歌(山高み降り来る雪を梅の花散りかも来ると思ひつるかも)と問答歌(もんどうか)になっています。