第三巻 : 田児の浦ゆうち出でて見れば

2007年03月25日(日)更新


原文: 田兒之浦従 打出而見者 真白衣 不盡能高嶺尓 雪波零家留

作者: 山部宿禰赤人(やまべのすくねあかひと)

よみ: 田児の浦ゆ、うち出でて見れば、真白にそ、富士の高嶺(たかね)に、雪(ゆき)は降りける

意味: 田児の浦を通って見渡しの良い所に出てみたら、真っ白な雪(ゆき)を抱いた富士山が見えたのですよ。

この直前の、富士山を誉めたたえた歌の反歌です。

「田児の浦ゆ」の「ゆ」は、どこどこを通って、経由してという意味です。

撮影 by 佐藤様

第三巻