原文
萱草 吾紐二付 香具山乃 故去之里乎 忘之為
作者
よみ
忘れ草 我が紐(ひも)に付く 香具山(かぐやま)の 古(ふ)りにし里を 忘れむがため
意味
忘れ草を私の紐(ひも)に付けています。香具山(かぐやま)のあるあの懐かしい古里を忘れられるように。
・太宰府(だざいふ)の長官として赴任していた大伴旅人(おおとものたびと)が、香具山(かぐやま)のある明日香が懐かしくてたまらないので、辛さを忘れられると言う忘れ草を紐(ひも)に付けてみたのです。
- rough meaning: I'm attaching Wasure-gusa(Forgotten grass) to my string to forget my hometown asuka from where I could see Mt.Kaguyama.(The author had been appointed as the Secretary of Dazaifu in Kyushu.)
補足
・「帥(そち)大伴卿(おおともきょう)の歌五首」と題された歌のひとつです。。