第二巻 : 磯の上に生ふる馬酔木を手折らめど
2010年01月03日(日)更新 |
原文: 礒之於尓 生流馬酔木乎 手折目杼 令視倍吉君之 在常不言尓 作者: 大伯皇女(おおくのひめみこ) よみ: 磯の上に、生(を)ふる馬酔木を、手(た)折らめど、見すべき君が、在りと言はなくに |
意味: 岩のほとりの馬酔木を手折ってあなたに見せたいのに、あなたが居るとはもう誰も言ってはくれない。。。。。 大伯皇女(おおくのひめみこ)の弟(24歳)の大津皇子(おおつのみこ)が、謀反の疑いで処刑され、二上山(ふたかみやま)に葬むられた時に詠んだ歌の一つです。一説には、伊勢の斎宮から京に戻る時に詠んだとも言われています。 |