第五巻 : 春されば木末隠りて鴬ぞ
2006年03月26日(日)更新
原文: 波流佐礼婆 許奴礼我久利弖 宇具比須曽 奈岐弖伊奴奈流 烏梅我志豆延尓
作者: 小典山氏若麻呂(しょうてんさんじのわかまろ)
よみ: 春されば、木末(こぬれ)隠(がく)りて、鴬(うぐひす)ぞ、鳴きて去ぬなる、梅(うめ)が下枝(しづえ)に
意味: 春がやってくると梢(こずえ)に隠れて鴬(うぐいす)が梅(うめ)の下枝(したえだ)に鳴きわたります。
天平2年1月13日、大伴旅人(おおとものたびと)の邸宅で催された宴会のときに詠まれた歌の一つです。
第五巻