第五巻 : 春なればうべも咲きたる梅の花

2010年01月10日(日)更新


原文: 波流奈例婆 宇倍母佐枳多流 烏梅能波奈 岐美乎於母布得 用伊母祢奈久尓

作者: 壹岐守板氏安麻呂(いきのかみ はんしのやすまろ)

よみ: なれば、うべも咲きたる、梅の花、君を思ふと、夜寐(よい)も寝なくに

意味: になったので梅の花が咲くのも当然ですね。あなた(梅)のことを思うと、夜も寝られないです。

天平2年1月13日、大伴旅人(おおとものたびと)の邸宅で催された宴会のときに詠まれた歌の一つです。

撮影(2006.02) by きょう

第五巻