原文

阿麻等夫夜 等利尓母賀母夜 美夜故麻提 意久利摩遠志弖 等比可弊流母能

作者

山上憶良(やまのうえのおくら)

よみ

天(あま)飛ぶや 鳥(とり)にもがもや 都(みやこ)まで 送りまをして 飛び帰(かへ)るもの

意味

鳥 by 写真AC

空(そら)を飛ぶ鳥(とり)になりたいものです。(あなた様を)都(みやこ)までお送りして飛び帰って来るものを。

- rough meaning: If I could be a bird flying in the sky so that I might carry you to the capital Nara and fly back alone.

補足

・この歌の題詞には、「書殿(ふみどの)にて餞酒(うまのはなむけ)せし日の倭歌(やまとうた)四首」とあります。大宰師(だざいのそち)だった大伴旅人(おおとものたびと)が任期を終えて奈良の都へ帰るときの宴席で山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだ四首の歌のうちのひとつです。

更新日: 2019年11月17日(日)