朝顔(あさがほ) Asagaho(Kikyo: Balloonflower)
万葉集に登場する「朝顔(あさがほ)」は、私たちが良く知っているあのヒルガオ科のあさがおとは違います。当時は、朝に咲くきれいな花を「朝顔(あさがほ)」と呼んだようです。桔梗(ききょう)、木槿(むくげ)などとする説がありますが、現在では、桔梗(ききょう)であるとする説が有力とされています。写真は、桔梗(ききょう)と木槿(むくげ)です。
- The "Asagao" appears in Manyoshu is different from that of the Convolvulaceae family we are familiar with. In Manyo period, it seems that the beautiful flowers that bloom in the morning were called "Asagaho". There are some theories such as "Kikyo"(Balloonflower) and "Mukuge"(Rose of Sharon), but it is the most dominant that Asagao is Kikyo. The picture shows Kikyo and Mukuge.
朝顔(あさがほ)を詠んだ歌
万葉集には、5首に詠まれています。
1538: 萩の花尾花葛花なでしこの花をみなへしまた藤袴朝顔の花
2104: 朝顔は朝露負ひて咲くといへど夕影にこそ咲きまさりけり
2274: 臥いまろび恋ひは死ぬともいちしろく色には出でじ朝顔の花
2275: 言に出でて云はばゆゆしみ朝顔の穂には咲き出ぬ恋もするかも
3502: 我が目妻人は放くれど朝顔のとしさへこごと我は離るがへ
補足
・私たちが知っている「朝顔」は、奈良時代末期~平安時代(はっきりとはしていません)に遣唐使が持ち込んだのが最初だとされています。