韓藍(からあい) Karaai(Cock's Comb)
韓藍(からあい)はヒユ科の一年草の鶏頭(けいとう)とされています。熱帯アジアが原産です。鶏頭(けいとう)はその名の通り、鶏のとさかに似た赤い花をつけます。韓藍(からあい)は、韓(から:古代の朝鮮、中国)から来た藍(あい)からその名がつけられたと考えられています。ちなみに、藍(あい)には赤い花のものもありますね。
- Karaai is said to be the cockscomb(annual grass) of the Amaranthaceae family. It is native to tropical Asia. As the name suggests, the cockscomb has a red flower that resembles a chicken comb. Karaai is believed to have been named after Ai(Japanese Indigo Flower) came from Kara (ancient Korea, China). By the way, some indigo flowers are red flowers.
韓藍(からあい)を詠んだ歌
万葉集には4首に詠まれています。歌からは、野の花というより万葉人が大切に育てた庭の花という感じがしますね。
0384: 我がやどに韓藍蒔き生ほし枯れぬれど懲りずてまたも蒔かむとぞ思ふ
1362: 秋さらば移しもせむと我が蒔きし韓藍の花を誰れか摘みけむ
2278: 恋ふる日の日長くしあれば我が園の韓藍の花の色に出でにけり
2784: 隠りには恋ひて死ぬともみ園生の韓藍の花の色に出でめやも
補足
・写真は藍の花です。