立山(たちやま) Tachiyama

立山 by 写真AC

現在の立山(たてやま)は古くは「たちやま」とよばれていました。立山(たてやま)は、立山連峰の一部となっている雄山(おやま:3,003m)、大汝山(おおなんじやま:3,015m)、富士の折立(おりたて:2,999m)の峰の総称とされています。なお、立山(たちやま)は剣岳(つるぎだけ)を中心とした連峰をさしている、とも考えられています。

- The present Tateyama was called "Tachiyama" in ancient times. Tateyama is part of the Tateyama Mountain Range which is considered as a generic term of Mt.Oyama(3,003 m), Mt.Ohnanjiyama(3,015 m), and Mt.Fuji-no-oritate(2,999m).There is also a theory that Tachiyama refers to a mountain range centered on Tsurugidake.

立山を詠んだ歌

巻17大伴家持(おおとものやかもち)が詠んだ「立山(たちやま)の賦(ふ:長歌のこと)一首並びに短歌二首」などがあります。越中の国の(現在の)富山湾からは、雄大な立山連峰を望むことができます。

4000: 天離る鄙に名懸かす越の中国内ことごと.......(長歌)

4001: 立山に降り置ける雪を常夏に見れども飽かず神からならし

4002: 片貝の川の瀬清く行く水の絶ゆることなくあり通ひ見む

4003: 朝日さしそがひに見ゆる神ながら御名に帯ばせる.......(長歌)

4004: 立山に降り置ける雪の常夏に消ずてわたるは神ながらとぞ

4005: 落ちたぎつ片貝川の絶えぬごと今見る人もやまず通はむ

4024: 立山の雪し消らしも延槻の川の渡り瀬鐙漬かすも

更新日: 2021年06月13日(日)