原文

為妹 吾玉拾 奥邊有 玉縁持来 奥津白浪

作者

不明

よみ

白波 撮影() by きょう

妹(いも)がため、我(わ)れ拾ふ、沖辺(おきへ)なる、寄せ持ち来(こ)、沖つ白波(しらなみ)

意味

妻のために私はを拾います。沖にあるをこちらの岸に寄せて来てください、沖の白波(しらなみ)よ。

」は真珠のことです。

補足

この歌の題詞には「崗本宮御宇天皇(おかもとのみやにあめのしたしろしめししすめらみこと:斉明天皇のこと)が紀伊國(きいのくに)に幸(いでま)す時の歌二首」とあります。

この歌の次の1666番歌の左注には「右、二首の作者は未(いま)だ詳(つまび)らかならず(:作者が不明)」とあります。

更新日: 2017年08月13日(日)