原文
妹門 入出見川乃 床奈馬尓 三雪遣 未冬鴨
作者
よみ
妹(いも)が門(かど) 入(い)り泉川(いづみがは)の 常滑(とこなめ)に み雪(ゆき)残れり いまだ冬(ふゆ)かも
Imo ga kado Iri Izumigaha no Tokoname ni Miyuki nokoreri Imada fuyu kamo.
意味
(妻の家の門を入り出づ、という)泉川(いづみがは)の石に雪(ゆき)が残っています。まだ冬(ふゆ)なんですねぇ。
・「妹(いも)が門(かど)入(い)り出(い)づ」で「泉川(いづみがは)」を導いています。
・「常滑(とこなめ)」は、水苔などがついてツルツルした川の石のことです。
- rough meaning: Snow remains on the stones of the Izumi River. It's still winter, isn't it? (The author is on a journey and is thinking of his wife who is waiting him back at home.)
補足
・この歌の題詞には、「泉河(いづみがは)にして作る歌一首」とあります。