原文
雪己曽波 春日消良米 心佐閇 消失多列夜 言母不徃来
作者
よみ
雪(ゆき)こそば 春日(はるひ)消(き)ゆらめ 心さへ 消え失せたれや 言(こと)も通(かよ)はぬ
- Yuki kosoba Haruhi Kiyu rame Kokoro sahe Kieuse tare ya Koto mo Kayo hanu.
意味
雪(ゆき)だったら、春(はる)の日に解けて消えてしまうものでしょう。だのに君は心まで消えてしまったのかな、君からはなんの連絡もないのは。
・奥さんに宛てて詠んだ歌です。奥さんからの返事の歌が、(1783番歌)に載っています。
- rough meaning: If it were snow, it would melt and disappear in the spring. But I wonder if you've lost even your heart, I'm sending my days without hearing from you.(This is the poem that the husband sent to his wife.)
補足
この歌の題詞には、「妻に与(あた)ふる歌一首」とあります。