原文
伊波世野尓 秋芽子之努藝 馬並 始鷹猟太尓 不為哉将別
作者
よみ
石瀬野(いはせの)に 秋萩(あきはぎ)しのぎ 馬(うま)並(な)めて 初鷹猟(はつとがり)だに せずや別れむ
意味
石瀬野で秋萩を踏み倒しながら馬(うま)を並べてする今年初めての鷹狩りさえもしないで(この地と)別れることでしょうか。
- rough meaning: Do I have to leave here without even doing the first falconry of the year, which lining up horses while trample down the autumn hagi in Iwaseno field?
・石瀬野(いはせの)は、現在の高岡市石瀬あたり、または富山市岩瀬あたりではないかと考えられています。
補足
・この歌の左注には、「右八月四日に贈る」とあります。天平勝宝3年(西暦751年)8月4日のことです。