原文

鴬能 鳴之可伎都尓 々保敝理之 梅此雪尓 宇都呂布良牟可

作者

大伴家持(おおとものやかもち)

よみ

撮影 by きょう

鴬(うぐひす)の、鳴きし垣内(かきつ)に、にほへりし、梅(うめ)このに、うつろふらむか

意味

鴬(うぐいす)が鳴いていた垣に囲まれた庭に咲いていた梅(うめ)が、こので散っていることでしょうか。

補足

この歌を含む4285番歌の題詞には、「(天平勝宝5年1月の)十一日に大雪が落(ふ)り積(つ)みて尺に二寸有り(一尺二寸:おおよそ36センチ) 因(よ)りて拙懐(せつくわい:私の思い)を述ぶる歌三首」、とあります。

更新日: 2016年03月06日(日)