原文 Original Text
春野尓 霞多奈毗伎 宇良悲 許能暮影尓 鴬奈久母
作者 Author
大伴家持(おおとものやかもち) Otomo-no-Yakamochi
よみ Reading
春(はる)の野に 霞(かすみ)たなびき うら悲(がな)し この夕影(ゆふかげ)に 鴬(うぐひす)鳴くも
- Haru no no ni kasumi tanabiki Ura-ganashi Kono yufukage ni Uguhisu naku mo.
意味 Meaning
春(はる)の野に霞(かすみ)がたなびいて物悲しく感じられるこの夕暮れの光の中に鴬(うぐいす)が鳴いています。
・天平勝宝5年(西暦753年)2月23日に詠まれた歌です。
- rough meaning: I feel melancholy, the haze hangs over the spring fields. The Uguisu is chirping in this dusk light.
補足 Note
・この歌の題詞には「廿三日(23日)興(きょう)に依(よ)りて作る歌二首」とあります。