万葉集 第一巻 : うつせみの命を惜しみ波に濡れ
2007年01月01日(月)更新
原文: 空蝉之 命乎惜美 浪尓所濕 伊良虞能嶋之 玉藻苅食
作者: 不明
よみ: うつせみの、命を惜しみ、波に濡(ぬ)れ、伊良虞(いらご)の島の、玉藻(たまも)刈(か)り食(は)む
意味: 命惜しさに、波に濡れながら、伊良虞(いらご)の島の藻をとって食べるのです・・・
麻続(をみの)の王(おほきみ)が伊良虞(いらご)の島に流された時、島の人がこれを哀しんで詠んだ歌を聞いて詠んだ歌ということです。
麻続(をみの)の王(おほきみ)が流されたとされる場所は、はっきりとは分かっていません。
第一巻