原文
宇具比須乃 奈枳知良須良武 春花 伊都思香伎美登 多乎里加射左牟
作者
よみ
鴬(うぐひす)の、鳴き散らすらむ、春(はる)の花、いつしか君と、手折(たを)りかざさむ
意味
鴬(うぐひす)が鳴いては散らしているでしょう春(はる)の花を、いつかあなたと手折って髪飾りにしたいと思います。
- rough meaning: Someday I would like to break off spring flowers scattered by Uguisu(a Japanese nightingale), and I would like to make a hair ornament with you.
補足
天平19年(西暦747年)2月29日に詠まれた歌です。病気になった大伴家持(おおとものやかもち)が大伴宿祢池主(おおとものすくねいけぬし)に贈った悲しみの歌二首のひとつです。
詳しくは、春の花今は盛りににほふらむ・・・・・をご覧ください。