梅枝尓 鳴而移徙 鴬之 翼白妙尓 沫雪曽落
不明
梅が枝(え)に、鳴きて移(うつ)ろふ、鴬(うぐひす)の、羽(はね)白妙(しろたへ)に、沫雪(あわゆき)ぞ降る
梅の枝から枝に鳴いて飛び移っている鴬(うぐいす)の羽が白くなるほどに沫雪(あわゆき)が降っています。
春の雑歌(ぞうか)のひとつです。この歌をふくむ1832番歌の題詞に「雪に寄せる」とあります。