みどり児(こ) Midori-Ko(Baby)

赤ちゃん by 写真AC

みどり児(こ)は、三歳ぐらいまでの子どものことをいいます。この場合の「みどり」は、樹木などの新芽のように「新しく瑞々しいもの」をいいます。大宝2年(西暦702年)の大宝令では3歳以下の男子を緑児,女子を緑女としていたそうです。

- Midori-ko(Baby) refers to a baby up to about 3 years old. "Midori" in this case refers to "new and fresh things" like sprouts of trees and so on. According to the Taiho Order of the Taiho year 2(702 AD), baby under 3 years old was said to be Midori-ko.

みどり児(こ)を詠んだ歌

みどり児(こ)を詠んだとされる歌は9首とされています。

0210: うつせみと思ひし時に取り持ちて我がふたり見し.......(長歌)

0213: うつそみと思ひし時にたづさはり我がふたり見し.......(長歌)

0458: みどり子の匍ひたもとほり朝夕に哭のみぞ我が泣く君なしにして

0467: 時はしもいつもあらむを心痛くい行く我妹かみどり子を置きて

0481: 白栲の袖さし交へて靡き寝し我が黒髪のま白髪に.......(長歌)

2925: みどり子のためこそ乳母は求むと言へ乳飲めや君が乳母求むらむ

2942: 我が背子に恋ふとにしあらしみどり子の夜泣きをしつつ寐ねかてなくは

3791: みどり子の若子髪にはたらちし母に抱かえ.......(長歌)

4122: 天皇の敷きます国の天の下四方の道には.......(長歌)

補足

更新日: 2019年05月12日(日)