原文: 物不念 路行去裳 青山乎 振酒見者 都追慈花 尓太遥越賣 作樂花 佐可遥越賣 汝乎叙母 吾尓依云 吾乎叙物 汝尓依云 汝者如何念也 念社 歳八年乎 斬髪 与知子乎過 橘之 末枝乎須具里 此川之 下母長久 汝心待
作者: 柿本人麻呂(かきのもとひとまろ)歌集より
よみ: 物(もの)思(も)はず、道行く行くも、青山(あをやま)を、振り放(さ)け見れば、つつじ花、にほえ娘子(をとめ)、桜花(さくらばな)、栄え娘子(をとめ)、汝(な)れをぞも、我れに寄すといふ、我れをぞも、汝(な)れに寄すといふ、汝(な)はいかに思ふや、思へこそ、年の八年(やとせ)を、切り髪(かみ)の、よち子を過ぎ、橘(たちばな)の、ほつ枝(え)をすぐり、この川の、下にも長く、汝(な)が心待て
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