原文 Original Text

牟佐々婢波 木末求跡 足日木乃 山能佐都雄尓 相尓来鴨

作者 Author

志貴皇子(しきのみこ)

よみ Reading

むささびは 木末(こぬれ)求むと あしひきの 山のさつ男に あひにけるかも

- Musasabi wa Konure motomu to Ashihiki-no Yama no satsuwo ni Ahi ni keru kamo

意味 Meaning

ムササビ by 写真AC

むささびは梢(こずえ)を目指しているうちに、山の猟師(りょうし)に見つかってしまったのだなぁ。

- rough meaning: When Musasabi was aiming to go to the treetops, it have been found by a mountain hunter.

補足

・この歌の題詞には「志貴皇子(しきのみこ)の御歌一首」とあります。

・この歌には別の意味が隠されているとも考えられています。たとえば、大津皇子(おおつのみこ)が天皇の位を望んだ(とされた)ために身を滅ぼしたことなどをムササビに喩(たと)えて詠んだのではないか、など。ただし、はっきりとしているわけではありません。

更新日: 2022年10月23日(日)