第三巻 : あしひきの山さへ光り咲く花の
2009年04月05日(日)更新
原文: 足桧木乃 山左倍光 咲花乃 散去如寸 吾王香聞
作者: 大伴家持(おおとものやかもち)
よみ: あしひきの、山さへ光り、咲く花の、散りぬるごとき、我(わ)が大君(おおきみ)かも
意味: 山までもさえ光るほどに咲く花のように散ってしまわれた、私の皇子様よ。
天平16年(西暦744年)1月、聖武天皇(しょうむてんのう)の皇子のひとり、安積親王(あさかのみこ)が病気のために亡くなりました。
この歌は大伴家持(おおとものやかもち)が天平16年(西暦744年)2月3日に詠んだ歌です。
この歌に詠まれている花は、桜のことかもしれません。
第三巻