原文 Original Text

三雪布流 布由波祁布能未 鴬乃 奈加牟春敝波 安須尓之安流良之

作者 Author

三形王(みかたのおおきみ) Mikata-no-Ookimi

よみ Reading

雪 by 写真AC

み雪(ゆき)降る 冬(ふゆ)は今日のみ 鴬(うぐひす)の 鳴かむ春(はる)へは 明日にしあるらし

- Miyuki furu Fuyu ha kefu nomi Uguhisu no Nakamu haruhe ha Asu nishi arurashi.

意味 Meaning

雪 by 写真AC

雪(ゆき)の降(ふ)る冬(ふゆ)は今日(けふ)まで。鴬(うぐひす)が鳴(な)く春(はる)は、明日(あす)からでしょう。

・天平宝字1年(西暦757年)12月18日に大監物(だいけんもつ)三形王(みかたのおおきみ)の家で催(もよお)された宴(うたげ)のときに詠まれた歌三首のうちのひとつです。厳しい冬の終わりと春への期待を詠んだ一首です。

- rough meaning: The snowy winter will end today. Spring, with the singing of Uguisu, will probably begin tomorrow.

補足 Notes

・この歌の題詞には「(天平宝字1年:西暦757年)十二月十八日に大監物(だいけんもつ)三形王(みかたのおおきみ)の宅(いへ)にして宴(うたげ)する歌三首」とあります。

・大監物(だいけんもつ)は、大蔵(おおくら)省、内蔵(くら)省などの出納(すいとう)に立ち会い、倉庫の鍵を預かる監査役(かんさやく)だそうです。なお、倉庫の鍵は女官が管理していたとのことです。

更新日: 2026年01月01日(木)