第二十巻 : み雪降る冬は今日のみ鴬の
2006年01月22日(日)更新 |
原文: 三雪布流 布由波祁布能未 鴬乃 奈加牟春敝波 安須尓之安流良之 作者: 三形王(みかたのおおきみ) よみ: み雪(ゆき)降(ふ)る、冬(ふゆ)は今日(けふ)のみ、鴬(うぐひす)の、鳴(な)かむ春(はる)へは、明日(あす)にしあるらし |
意味: 雪(ゆき)の降(ふ)る冬(ふゆ)は今日(けふ)まで。鴬(うぐひす)が鳴(な)く春(はる)は、明日(あす)からでしょう。 天平宝字1年(757)12月18日に大監物(だいけんもつ)三形王(みかたのおおきみ)の家で催(もよお)された宴(うたげ)のときに詠まれた歌三首のうちのひとつです。 |
大監物(だいけんもつ)は、大蔵(おおくら)省、内蔵(くら)省などの出納(すいとう)に立ち会い、倉庫の鍵を預かる監査役(かんさやく)だそうです。なお、倉庫の鍵は女官が管理していたとのことです。 |