原文
遺居而 戀管不有者 追及武 道之阿廻尓 標結吾勢
作者
よみ
後(おく)れ居(ゐ)て、恋ひつつあらずは、追ひ及(し)かむ、道の隈廻(くまみ)に、標(しめ)結(ゆ)へ、我が背(せ)
意味
あとに一人残されて、あなたのことを想っているよりは、あなたを追いかけて行きます。だから、道のかどかどに印(しるし)をつけてください、皇子(みこ)さま。
この歌の題詞には、「穂積皇子(ほずみのみこ)に勅(みことのり)して近江の志賀の山寺に遣わすときに、但馬皇女(たじまのひめみこ)の作らす歌一首」とあります。
補足
但馬皇女(たじまのひめみこ)と穂積皇子(ほずみのみこ)もご覧ください。