原文 Original Text

春霞 軽引山乃 隔者 妹尓不相而 月曽經去来

作者 Author

大伴家持(おおとものやかもち)

よみ Reading

春霞(はるかすみ) たなびく山の へなれれば 妹(いも)に逢(あ)はずて 月ぞ経(へ)にける

- Haru-kasumi Tanabiku yama no He narereba Imo ni ahazute Tsuki zo he ni keru.

意味 Meaning

春霞 by 写真AC

春霞(はるかすみ)がたなびいている山が私たちを隔てているので、あなたに逢わずに月日が経ってしまいましたね。

- rough meaning: The days and months have gone by since I haven't seen you because the mountain with the spring haze is separating us.

補足 Note

・この歌の題詞に「大伴家持(おおとものやかもち)坂上大嬢(さかのうえのだいじょう)に贈る歌一首」とあり、左注には「右、久邇京(くにのみやこ)より寧樂(なら)の宅(いへ)に贈る」とあります。

更新日: 2023年01月08日(日)