原文 Original Text
春霞 軽引山乃 隔者 妹尓不相而 月曽經去来
作者 Author
よみ Reading
春霞(はるかすみ) たなびく山の へなれれば 妹(いも)に逢(あ)はずて 月ぞ経(へ)にける
- Haru-kasumi Tanabiku yama no He narereba Imo ni ahazute Tsuki zo he ni keru.
意味 Meaning
春霞(はるかすみ)がたなびいている山が私たちを隔てているので、あなたに逢わずに月日が経ってしまいましたね。
- rough meaning: The days and months have gone by since I haven't seen you because the mountain with the spring haze is separating us.
補足 Note
・この歌の題詞に「大伴家持(おおとものやかもち)、坂上大嬢(さかのうえのだいじょう)に贈る歌一首」とあり、左注には「右、久邇京(くにのみやこ)より寧樂(なら)の宅(いへ)に贈る」とあります。