原文

宇豆都仁波 安布余志勿奈子 奴婆多麻能 用流能伊昧仁越 都伎提美延許曽

作者

大監伴氏百代(だいげんばんじのももよ)

よみ

の花、散らくはいづく、しかすがに、この城(き)の山に、は降りつつ

意味

雪をかぶる梅の木 撮影(2014.02) by きょう

の花が散るとは、どこのことでしょう。そのようにおっしゃっても、この城(き)の山には、が降っていますよ。

この直前の歌、我が園に梅の花散るひさかたの天より雪の流れ来るかもに対して詠んだ歌です。

「城(き)の山」は、現在の福岡県太宰府市にある四王寺山(しおうじやま)とされています。

補足

大伴旅人(おおとものたびと)の邸宅で詠まれたの歌三十二首のひとつです。題詞は0815番歌をご参照ください。

更新日: 2017年01月15日(日)