原文

有知奈■(田+比)久 波流能也奈宜等 和我夜度能 烏梅能波奈等遠 伊可尓可和可武

作者

大典史氏大原(だいてん しじのおおはら)
- 大典(だいてん)は、大宰府の職名のひとつ。

よみ

うち靡(なび)く 春(はる)柳(やなぎ)と 我がやどの 梅(うめ)の花とを いかにか分かむ

意味

梅 by 写真AC

春(はる)柳(やなぎ)と、我が家の梅(うめ)の花のどちらが良いかなんて決められませんね。

・「うち靡(なび)く」は、春(はる)を導く枕詞(まくらことば)です。

- rough meaning: I can't tell which of the spring willows or the plum blossoms in my garden is better.

補足

大伴旅人(おおとものたびと)の邸宅で詠まれた梅の歌三十二首のひとつです。

更新日: 2020年01月12日(日)