原文
烏梅能波奈 知利麻我比多流 乎加肥尓波 宇具比須奈久母 波流加多麻氣弖
作者
大隅目榎氏鉢麻呂(おおすみのさかんかしのはちまろ)
よみ
梅の花、散り乱(まが)ひたる、岡(をか)びには、鴬(うぐいす)鳴くも、春(はる)かたまけて

意味
梅の花が散り乱れている丘の周りには鴬(うぐいす)が鳴いています。春(はる)になったのですね。
補足
天平2年(西暦730年)1月13日に大伴旅人(おおとものたびと)の邸宅で詠まれた梅(うめ)の歌三十二首のひとつです。序については正月立ち春の来らばかくしこそ・・・・・を参照してください。