原文

毎時 弥米頭良之久 咲花乎 折毛不折毛 見良久之余志<母>

作者

大伴家持(おおとものやかもち)

よみ

時ごとに、いやめづらしく、咲くを、折りも折らずも、見らくしよしも

意味

空木 撮影(2017.05) by きょう

四季ごとにますますきれいに咲くは、折っても折らなくても、見るのが良いものです。

補足

この歌は、「霍公鳥(ほととぎす)と時の花を詠む歌一首」の題詞のある4166番歌の「反歌」です。

この歌を含む4168番歌の左注には、「右、廿日(20日)、未(いま)だ時にいたらねども、興(きょう)に依りて預(あらかじ)め作る」とあり、天平勝宝2年(西暦751年)3月20日に詠まれたとされています。

更新日: 2017年08月06日(日)