元正天皇(げんしょうてんのう) Gensho-Tennou(Empress Gensho)
奈良時代の第44代天皇です。在位は霊亀元年(西暦715年)~養老8年(西暦724年)です。元明天皇(げんめいてんのう)の娘さんで、お父様は草壁皇子(くさかべのみこ)です。諱(いみな:本名)は氷高(ひだか:日高とも)です。「日本書紀」および「養老律令」を完成させ、「三世一身の法」の発布を行いました。生涯独身でした。
- Gensho-Tennou(Empress Gensho) is the 44th female emperor of the Nara period. She reigned from 1st year of Reiki(715 AD) to Yourou 8th year(715 AD). She is the daughter of Empress Genmei, and her father is Prince Kusakabe. Her real name is Hidaka. During her reign, she completed the Nihon-Shoki and the Yoro-Ritsuryo Code, and promulgated the Law for the Sansei Isshin. She was single all her life.
[生没] 天武天皇9年(西暦680年)~ 天平20年(西暦748年)
[家族] 父 : 草壁皇子(くさかべのみこ)
母 : 元明天皇(げんめいてんのう)
[略歴]
- 天武天皇9年(西暦680年): 草壁皇子(くさかべのみこ)の皇女として誕生。
- 和銅8年(西暦715年): 親王としての最高位の位階である「一品」に昇叙(しょうじょ)される。
- 霊亀元年(西暦715年): 母である元明天皇(げんめいてんのう)より譲位されて元正天皇(げんしょうてんのう)として即位。
- 養老2年(西暦718年): 養老律令(ようろうりつりょう:藤原不比等が主導)を完成させる。
- 養老4年(西暦720年): 日本書紀(にほんしょき:舎人親王が編纂)を完成させる。
- 養老7年(西暦723年): 三世一身法(さんぜいっしんのほう)を発布。
- 養老8年(西暦724年): 皇太子である首皇子に譲位(聖武天皇の即位)し、自らは退位し、太上天皇となる。
- 天平20年(西暦748年): 69歳で崩御(ほうぎょ)。
元正天皇(げんしょうてんのう)が詠んだ歌 Poems written by Gensho-Tennou
1637: はだすすき尾花逆葺き黒木もち造れる室は万代までに
4057: 玉敷かず君が悔いて言ふ堀江には玉敷き満てて継ぎて通はむ
4058: 橘のとをの橘八つ代にも我れは忘れじこの橘を
4293: あしひきの山行きしかば山人の我れに得しめし山づとぞこれ
4437: 霍公鳥なほも鳴かなむ本つ人かけつつもとな我を音し泣くも
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