元明天皇(げんめいてんのう) Genmei-Tennou(Empress Genmei)

イラスト by 忽原さま

奈良時代の第43代天皇です。在位は慶雲4年(西暦707年)~和銅8年(西暦715年)です。持統天皇(じとうてんのう)の妹で、お父様は天智天皇(てんじてんのう)です。草壁皇子(くさかべのみこ)の妃となり、文武天皇(もんむてんのう)・元正天皇(げんしょうてんのう)を授かりました。在位中には和銅開珎の鋳造、平城京遷都、古事記の選進などを行い、715年に元正天皇に譲位しました。

- Genmei-Tennou(Empress Genmei) is the 43rd emperor of the Nara period. She reigned from Keiun 4th year (707 AD) to Wado 8th year (715 AD). She is the younger sister of Emperess Jito and her father is Emperor Tenji. She became the wife of Prince Kusakabe, and her children became Emperor Monmu and Emperess Gensho. During her reign, she accomplished various things such as casting Wado Kaichin, moving the capital to Heijo-kyo, and completing the Kojiki (Records of Ancient Matters). She abdicated the throne to Emperess Gensho in the 8th year of Wado (715 AD).

[生没] 斉明天皇7年(西暦661年)~ 養老5年(西暦721年)

[家族] 父 : 天智天皇(てんじてんのう)
   母 : 姪娘(めいのいらつめ)

[略歴]

奈良 by 写真AC
  • 斉明天皇7年(西暦661年): 天智天皇(てんじてんのう)の皇女として誕生。
  • 天武天皇4年(西暦675年): 十市皇女(とおちのひめみこ)と共に伊勢神宮に参拝。
  • 天武天皇8年(西暦679年): 草壁皇子(くさかべのみこ)に嫁ぐ。
  • 慶雲4年(西暦707年): 元明天皇(げんめいてんのう)として即位。
  • 和銅元年(西暦708年): 「和同開珎(わどうかいちん/わどうかいほう)」を鋳造・発行(とされる)。
  • 和銅3年(西暦710年): 平城京に遷都。
  • 和銅5年(西暦712年): 「古事記」が完成し、元明天皇に献上される。
  • 和銅8年(西暦715年): 元正天皇(げんしょうてんのう)に譲位。
  • 養老5年(西暦721年): 61歳で崩御(ほうぎょ)。

元明天皇(げんめいてんのう)が詠んだ歌 Poems written by Genmei-Tennou

0076: ますらをの鞆の音すなり物部の大臣盾立つらしも

0078: 飛ぶ鳥の明日香の里を置きて去なば君があたりは見えずかもあらむ

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更新日: 2023年05月21日(日)