原文

春雨尓 毛延之楊奈疑可 烏梅乃花 登母尓於久礼奴 常乃物能香聞

作者

大伴書持(おおとものふみもち)

よみ

春雨(はるさめ)に 萌(も)えし柳(やなぎ)梅(うめ)の花(はな) ともに後(おく)れぬ 常(つね)の物(もの)かも

意味

柳 by 写真AC

春雨(はるさめ)に萌(も)え出した柳(やなぎ)でしょうか。それとも毎年のように梅(うめ)の花に遅れぬよう萌えだしたのでしょうか。

- rough meaning: Are they willows that have put out buds in vermicelli? Or did they sprout to keep up with the Ume(Japanese Apricot) as they do every year?

補足

この歌を含むの3901番歌の題詞には、「大宰(だざい)の時の梅花(ばいか)に追和する新しき歌六首」とあります。

更新日: 2022年06月12日(日)